嫌われる言葉

『〜じゃなぁ〜い?(語尾上がり)』は汎用されているが、かなり嫌われている言葉に入るのではないかと勝手に思い込んでいる。
若い子のこういう言い方が気に喰わない。
そういう発言を、たまにテレビで耳にする。
『〜じゃない?(語尾下がり)』『〜じゃない』と文字にしてしまえば同じようだが、使われ方が全く違う。

『〜じゃない』はもう全く別物。否定形として用いられる。

『〜じゃない?(語尾下がり)』は疑問符はついているものの、『〜じゃないかな』とほぼ同意で、自己完結の世界に入っている。

問題の『〜じゃなぁ〜い?(語尾上がり)』は、嫌われてこそ入るが、極めて日本人的表現ではないか。
そういう意味では、自分はこの言葉を嫌いではない。
思わず、「俺は知らんよ、そんなことは」とツッコミたくはなるが。
相手に同意を求める。しかも半強制的に。
それを嫌う先達よ、貴方達も表現違えど数々行ってきたのではないか。
『自分がして欲しい事を、他人に施せ』
『自分が貰って嬉しい物を、他人に贈れ』
貴方と他人は、好みが違うのだ。
施しておいて、贈っておいて、満足している貴方達はどれくらいの割合絵かは知らないが、相手は迷惑している。その可能性を考えたことがあるのだろうか。

ここに記述してあることは、多少表現は違えど、
『私の嫌いな10の言葉』(中島義道/著 新潮文庫ISBN:4101467226
によるもの。

そういう意味では、この言葉は好きではない。
たまに使ってみちゃったりするが、たまになので、用法を間違えている場合もある。