肝腎、肝心

『沈黙の臓器』とも言われる肝臓。
しかし、肝細胞は増殖可能で、生体肝移植、脳死移植も可能となった今、昔ほど重要性を持たなくなったではないだろうか。

昔(どれくらい昔とは聞かないように)、『肝臓』と『腎臓』は大切な臓器だから、『肝腎』と書くのだと、誰かから(親?理科の先生?)聞いた気がするが、本で目にするのは、『肝心』が多いような気がする。
今現在でもたまに『肝腎』を見かけるが。
目下調査中。(しかし、自分が読む本の範囲はかなり狭い)

腎臓も片方だけでも生きていけるし、移植可能だからか?
人工透析もあるし。
『腎』を何故用いないか。
自分の中学時代、理科のテストで、確か、『腎臓』の『腎』と『膵臓』の『膵』は漢字で書かなくても良かった気がする。

薬剤の代謝経路は『肝臓』と『腎臓』である。
だからあえて、自分は“常用漢字”を離れても、『肝腎』に拘るのかもしれない。

より、『重要である』ことを示したいのなら、いまだ確定はされていないが、人の生死を決める『脳』と『心臓』より一文字ずつとって、『脳心』とした方が、重そうな気がしないだろうか。
ただ、声に出して読むと、某製薬会社の解熱鎮痛剤の名前みたいだ・・・・・・・。