切磋琢磨して

幸福ではなくてはいけなくて
不幸であることは赦されない


一体どれだけ
己が恵まれていることを
刷り込まれてきただろう
何度も
何度も
繰り返し


五体満足に産まれ
衣食住に足り
パソコンの前に向え
文字列を打ち込めて
どうして不幸といえようと


決して不幸だとは言わないでおこう
どこまでいけば不幸なのか
浮気されれば?
離婚すれば?
破産すれば?
そうすれば不幸だろうか


ではそういった人は?
その人たちは不幸をかみ締め
それでも必死に生きていると?
100人の町で当人でない
99人がそう言おうとも
果たして当人は?


そして自分のこと
頑張って“幸せ”だと思おうとした
“幸せ”であろうとした
それを拒絶する思考は
一体どこにあるのだろう


“不幸”になれない環境を恨んだ
どんなに傲慢といわれようと
それが自分
その傲慢さを
九度九度諭されようとも
ただ在るように在るだけ


本当に在るのかは知らないけれど
この文字の羅列も
錯覚として
幻覚として
捉えられることはない
何者にも