枯れ行く泉

止まらないんだ
涙が
なぜだろう
悲しいのかな
寂しいのかな
流れ落ちた涙が
どれほどの泉をつくるだろう
時には点のように小さく
時には身が埋まるほど大きく
溺れてしまえればいいのに
ああだけどいったんは
枯れ果ててしまったようで
そして
干上がってしまったようで
痕跡だけがそこにある


やさしい涙なら
よかったのに


ああでもまた
なんでもないのに泣いてしまいそうで
誰も見ないで
見えない振りをしていて
そしたらまた
嘘っぱちの笑顔で
迎えられるかもしれないから