こけた

月曜日の祝日出勤時、駅の階段で思いっきり転げ落ちた。
両膝を打って、その時は立てないくらい痛く、無理して立っても歩くのが痛く、それが和らいだのか次第に普通に歩けるようになった。
まあ、膝の青タン位は仕方がないかな、と思っていた右足のほうがひどかったようで、右膝に青痣ができ始めている。
痛みは押さえつけなければたいしたことはない。
あれだけ派手に転んだのに、案外軽かったものだと安心して仕事をしていた。
しかし、夕方近くになってからだろうか、どうも、左ひじに痛みがある。
曲げ伸ばしすると痛みが走る。
よくよく考えてみると、転んだときに、左手で体を支えたらしい。その力の負担が左肘にかかったのだ。
痛みはその後なかなか引かない。
その日はシップを巻いて寝た。腕が妙に冷やっこかった。


ところで、派手にこけた場合、どういう状況が一番良いだろうか。
自分の場合は、今回、こけた時も、へたり込んでいたときも人っ子一人通らなかった。
つまり、誰にも見られずにすんだのだ。
別の場合もあるだろう。数人が通った場合。通りがかりの立場になったことがあるが、そ知らぬふりをして通り過ぎた。なぜか転んだときと同じような気恥ずかしさを感じた。
また、大勢の人が取り掛かった場合。やっぱりそ知らぬ振りをした。
こういう場合声をかけてあげるべきだろうか。
自分は見てみぬ振りをして欲しい。だからそうした。声をかけられると妙に気恥ずかしさを感じる。
あとはと年齢もあるだろう。
転んで怪我しそうな人や、中々立ち上がれない人だったら、救いの手を差し伸べてあげるべきなのだろう。