無行旅立

苦しみにもがき
なお今を生きる
何故生きるのか
その意味も分からぬまま
生きることしかできないから
消すことができたら
どんなにいいだろう
いや
それではきりが無い
おのれが
消えることができたら
どんなにいいだろう
何の不安も無い
無の世界へ
例え快楽など無くとも
今と変わりなど無い
苦渋に満ちた現在
何も見つけられず
何も考え付かない
いつになれば
旅立てるだろうか
できれば早くがいい
さあ
この地を離れ
旅立とう
無の世界へ