妖髑髏華

髑髏を器に
飾られた華
それは
色鮮やかに
咲き誇ろうとしている
枯れ果てた器
けれども
その中で
息づこうとしている
新しい息吹
それは妖しげに
徐々に花開き
死に行きたものと
これから活きるもの違いを
はっきりと示そうとしている
しかし
その朽ちたはずの器も
その存在をなお
誇示している
それこそ
妖しげに