離別時の挨拶

その離別が、どういう場合に使われるかによる。
それは神経質になっている時ほど、敏感だ。
とある心療内科に通っていた時、初めは「お大事に〜」とかそんな感じだったように思う。
そこではないが、同じ言葉だが、とある薬局で「お大事になさってくださいませ」「お気をつけてお帰りくださいませ」の「〜くださいませ」攻撃には最初度肝を抜かれた。
そこまでの言葉を使う必要があるか?と。
だが、慣れとは恐ろしいもので、何度も耳にしているうちに、気にならなくなってしまった。
先の心療内科の話に戻るが、ずっと通っていると、受付の人間が変るのがわかる。
ある時から「さようなら」という人がいた。
確かに病院に長く通いたいものではない。
けれど、その言葉は・・・・・・。
自分は殆ど使わないようにしている。
ただ単に自分が過敏で使いたくないだけなのだが。
特に鬱状態にあったそのときの自分にとって、それは、少し背中を押されたような気がした。
もちろん、その人間に悪気はないだろう。
そして、そう受け取ってしまう人間がどれくらいいるかは知らないが。