何処有

宝の山 隠した
宝の中 それは何か
大切なもの?
それとも役に立たないもの?
けれどそんな
役にも立たないものが
重要なものより
いっそう恋しくて
隠された
山の中 探している


見つかるのか
見つからないのか
目的物もわからずに
ただ作業をこなすのは
それはそれ自体が
また楽しくもあり
見つかった時の
何かを想像し
独り微笑む


それはどこ
どこかにあるの
そんな宝の山探して
自分だけの宝探して
何処かを彷徨う
それが時の調べ
その時を充実さ(うるおわ)せて
いつも独り何かを見つけたい