毒了本

神様ゲーム (ミステリーランド)

神様ゲーム (ミステリーランド)

この話の中での神様の存在。もしも身近に神が存在したならばどうなのだろうか。やはり、これと同じような受け答えをするだろうか。神と言う存在を持ち出して、この物語の世界ののあり方が、創り出されている。
神は犯罪を止めたりはしない。その犯人を提示し、主人公の望みを効いて天罰を下すだけだ。天罰を下すだけでも、多分に介入をしているとは思うのだが。
しかし、残酷な物だ。現実は、そうなのだろう。残酷なことに満ちている。

子供であるが故の無力さ、背伸びしたがる年頃の子供たち。それでも、まだまだ、子供であることを楽しんでいる姿はまだあどけない。
しかし、この中で行われる殺人は、非情に満ちた物であり、子供はこれをどう受け止めるであろうか。不条理な世の中、これから先、それを知って主人公は生きていかなければならないのである。
ちなみに、小見出しが、中央を境にし、左右対称なのは、巧く持ってきてといわざるを得ない。