夢墓標

そこには夢が
夢があったはず
夢は幻
でもそこはかとなく

努力者たちが
通り過ぎていた結晶
それは生きがい
己を生かすもの

どれだけ血と涙を流そうとも
叶えようとする願いが有る
見守るものが
有ると信じて

けれど残酷にも
切り捨てられていく残骸たち
その亡き骸を拾おう
そして弔おうと

夢の果てたちの
墓標を眺め
それすらも美しいと
その守り手となろう

今は亡き者たちよ
今有る者たちのために
この世は進む
終焉のときまで