存在卑下
自分を困らせる物は何?
何故もこんなに
生きづらく
困り果てているのだろう?
考えてしまうのは
自分の欠点ばかり
自分のよくないところ
他人と比較しては
己を卑下している
生きる価値など見出せずに
ただその屍として
存在するのみ
生きる屍
ただ個々に有るだけの存在
誰かに肯定して欲しい?
自分が存在しても良いと
そんなもの求めても
おざなりにされるだけ
生きる実感が湧かないと
個々に存在してはいけないわけではない
ただ存在することが辛いだけ
何かを求めてる
何を求めているかも分からずに
どうして生き続ける?
こんなにも辛いのに
すがれる物はない
ただ有るのは己のみ
それさえ幻かもしれない
毒了本
- 作者: 麻耶雄嵩
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/07/07
- メディア: 単行本
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神は犯罪を止めたりはしない。その犯人を提示し、主人公の望みを効いて天罰を下すだけだ。天罰を下すだけでも、多分に介入をしているとは思うのだが。
しかし、残酷な物だ。現実は、そうなのだろう。残酷なことに満ちている。
子供であるが故の無力さ、背伸びしたがる年頃の子供たち。それでも、まだまだ、子供であることを楽しんでいる姿はまだあどけない。
しかし、この中で行われる殺人は、非情に満ちた物であり、子供はこれをどう受け止めるであろうか。不条理な世の中、これから先、それを知って主人公は生きていかなければならないのである。
ちなみに、小見出しが、中央を境にし、左右対称なのは、巧く持ってきてといわざるを得ない。