存在拒否

何をやっても駄目なのだ
この存在自体
罪悪でしかない
鬱々とした感情
落ち込み
浮遊しないこの感情は
今時分が存在することを
許しはしない
存在自体の拒否
ではこの自分は
自分は一体どこへ行くのだろう
どこにも行けず
何も出来ず
それでも這いつくばって
何故生き続けなければならないか
それは苦しみでしかない
苦しみ苦しみ続けて
それでも生きて
そこにどんな価値があろう
この醜い思いが
救われることを望んでいるのか
救われる?
どうやったら?
どうにもならぬ
醜悪は醜悪を呼ぶしかない
そんな念慮だから
本当にどこにも
存在することを
自分が許せないのだ

空の下
そこにあるものは
何?
不思議な
光沢のある
ガラス玉のような
丸い物
吸い込まれそうな
空と同じ
透明な
スカイブルー
見つめていると
本当に
そこに吸い込まれてしまいそうで
僕はそれを
直視できない
だけどそれは
不思議と僕を
惹きつける
覗き込む
その不思議な物を
手にとって見る
硬い感触
冷たくもなく
熱くもない
魅入られた僕は
他に何も見えず
言葉の上で
吸い込まれていた

存在卑下

自分を困らせる物は何?
何故もこんなに
生きづらく
困り果てているのだろう?
考えてしまうのは
自分の欠点ばかり
自分のよくないところ
他人と比較しては
己を卑下している
生きる価値など見出せずに
ただその屍として
存在するのみ
生きる屍
ただ個々に有るだけの存在
誰かに肯定して欲しい?
自分が存在しても良いと
そんなもの求めても
おざなりにされるだけ
生きる実感が湧かないと
個々に存在してはいけないわけではない
ただ存在することが辛いだけ
何かを求めてる
何を求めているかも分からずに
どうして生き続ける?
こんなにも辛いのに
すがれる物はない
ただ有るのは己のみ
それさえ幻かもしれない

毒了本

神様ゲーム (ミステリーランド)

神様ゲーム (ミステリーランド)

この話の中での神様の存在。もしも身近に神が存在したならばどうなのだろうか。やはり、これと同じような受け答えをするだろうか。神と言う存在を持ち出して、この物語の世界ののあり方が、創り出されている。
神は犯罪を止めたりはしない。その犯人を提示し、主人公の望みを効いて天罰を下すだけだ。天罰を下すだけでも、多分に介入をしているとは思うのだが。
しかし、残酷な物だ。現実は、そうなのだろう。残酷なことに満ちている。

子供であるが故の無力さ、背伸びしたがる年頃の子供たち。それでも、まだまだ、子供であることを楽しんでいる姿はまだあどけない。
しかし、この中で行われる殺人は、非情に満ちた物であり、子供はこれをどう受け止めるであろうか。不条理な世の中、これから先、それを知って主人公は生きていかなければならないのである。
ちなみに、小見出しが、中央を境にし、左右対称なのは、巧く持ってきてといわざるを得ない。

表現不明

言葉がない
見つからない
意思はどこ?
自分の意思は
何を考えている?
何を感じている
それさえ見つけられない
表現すべきは意思
それをあらわすのが言葉
しかし自分は
見つけられずにいる
考えていることも分からずに
何を話すことができる?
何を語り合うことができる
誰か他人と
他人は離れる
何を考えているのか
分からないやつだと
自分自身を持たぬヤツだと
その通りなのだ
人は避ける
自分を
自らまいた種
はびこり
周囲を
自分を
絡め取る

収集貼直

散らばった破片を
必死でかき集めて
元の形に
直そうとする
破片は
あちこちに散らばっていて
そうやすやすとは
見つけられない
ああ
こんなところにも
小さな破片が
まだまだ完成には程遠い
これはここ
あれは元はここにあったもの
そうやって
一つ一つ
延々とつなぎ続ける
ああ
破片が足りない
それに
元がどんなものだったかなんて
もう忘れてしまった
それくらい
薄い存在

縛罪悪感

何もかも
駄目だと
罪悪感
それだけが
支配する
何をすればいい?
何もできない
すればやはり
落ち込んでしまうから
生きること
死ぬこと
食べること
息をすること
すべてが
罪悪感に繋がる
許さないのは
それは自分
自分で自分を
戒め
絡め取って
離さない
開放されたい
開放して
でも
縛っているのは
自分