暗夜行路

いくらこの先上ろうと
何が待ち受けてるというのか
くるくる回る螺旋階段
めぐりめぐって
変わらぬ風景


いつかあると出口を信じ
いつも駆けるその道を
けれどいつまで
その先は見えず
あるのは闇ばかり


駆け上る
何かを信じ
それとも無心で
棒のよう足を引きずり
ただゆっくりとでも
上り続ける


本当には
上っているのか
横に進んでいるのか
下っているのかさえ
感覚が不自由で
それでもとどまることを許されない


行き着く先がどこなのか
それは
知っているようで
知らぬもの
知りたくあるようで
知らずにいたいもの


いつかどこかにたどり着けば
それが何か知ることだろう
それとも知らずに
すべてを終えるのか