毒了本
- 作者: 香山リカ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/10/19
- メディア: 新書
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以上は上記の本で語られている事ではないが、無関係でもないだろう。
“自分の居場所が無い”“本当の私じゃない”“ぽっかり空洞の開いた中身の無い自分”我を押し通したくても、その“我”が解らない。仕事場で厭な客にも心の中では毒づいて、笑顔を演じる自分。それでも、演じている自分も自分。周りに合わせていて演じている自分も自分。最後には、認知療法についても述べられているが、自分の場合では、多分自分の認知は訳もなく歪んでいるのだろうが、その訳のなさ以上のところに進めなければ、やはり行きどまってしまう。
本文中で語られるケースも、ああ、こんな人もいるんだ。それくらいの気持ちの軽さで読んだほうがいい。
処方は難しい。同じような症状でも、それぞれに対応するのは。やはり手探り足探りでやっていくしかないようだ。