毒了本

「私」の秘密 哲学的自我論への誘い (講談社選書メチエ)

「私」の秘密 哲学的自我論への誘い (講談社選書メチエ)

背表紙より

「私とは何か」と問うものこそが、「私のあり方」を有するものである。
過去と現在。
両立しえない二つを繋ぐ能力こそが、「私」である。
時間論・身体論との出会いが、「私」という不可思議な存在の謎を解く。

内容はおおよそこんな事が書いてあった。もっと深く書いてあったのだろうがそこまで読み取る力は自分にはない。これは、中島氏の超個性的(良いか悪いかは不確定)の感覚だけでかかれたものではない。
また、自己啓発、本当の自分探しの為に読む本ではない。(表題だけだとそうもとれそう)


別次元的に語る時、「私」は「私」であって、他の何者にもなりえず、例え、何かを演じえいるときでも「私」であることをやめる事は出来ない。だが、今の「私」は「本当の私」ではなくて、もっと深い内面が有るのだとか、本質を見て欲しいだとか、また逆に、「私」とは違うものになりたい。と欲してしまう事がある。淡く、虚しい願望だとわかってはいても(本質的には理解できていない)