mind

打雨流全

振られる雨に 打たれる自分 すべてが洗い流され 新しく生まれ変わりたくて 上を向いて 目を閉じて 流れる涙とともに つま先まで濡れて 涙も雨も 分からなくなるくらい ずぶ濡れになって 一枚皮がはがれ 新たなる姿に また違った自分に

失翼何処

私は翼を失い 飛ぶことがかなわなくった やがて飛び方も 忘れてしまうだろう 私は翼を失い 飛び方を忘れてしまった これからどうやって どこかへ行くのだろう それでも 翼を失うことを 望んだのは 私 飛ぶ自由を恐れ 四方八方どこへも行けて でもどこに行け…

我何者也

己は何者でもなく しかし 何者かであって ココに存在している でもやはり 何者かであることを 見つけられなくて 何者かでありたくて そうでなければ 存在してはいけない そんなわけなどないのに やはり何者かでありたい 誰かに必要とされたくて 天邪鬼心がそ…

珠玉散乱

抱えきれない 悲しみが 辛さが 両腕からこぼれ落ち ころころと転がっていく 赤い玉 青い玉 小さい玉 大きい玉 さまざまな 形状をした玉が そこいらじゅうに 散らばっている 足の踏み場もないくらい 転がっているその玉を 誤って踏みつけて 転倒してしまった

過去存在

在りし日を思い 嘆けるだろうか 在りし日を思い 笑えるだろうか それはそこに 確かに在ったと 僕はそれを 実感できるだろうか 在りし日の存在は 僕にはとても曖昧すぎて 事実在ったのだと 認識させない それは何処に それは何処かに 誰も僕に 証明し得ない …

無喪失感

僕は 何を失ったのか そう思うとき 一体僕は 何を得られただろうと 考える 得られなかったものを どうやって失うのか 僕はどうやって 何かを得ることができるのか どれが 僕のもの 今 目の前にあるこれはどう 今 手にしているこれはどう どれか僕のものがあ…

燃焼系

燃え尽きた残骸が 風に飛び 吹き散っていく 燃えかすは 何が残っていたのか その形跡を 僅かにあらわす すべてを消し去ってしまいたかったのに 残った跡形は 否応もなく 過去をよみがえさせる すべてを消し去るのに どうしたらよいのか 今日もまた その方法を…

腐敗臭

腐敗した 箱の中身を 見る勇気もなく そこらじゅうにぶちまけた 広がる臭気に 顔をしかめ その箱の中身が 何だったのかを 考える 確かに自分のもの だがそれが いつどこで 何を入れたかも思いだぬ 腐りきるまで 放っておかれたものは われに憎しみ奏でるか …

疎外存在

いつもどこかで 形成される 集団 自分はどこ そこにはいない 入れない 何かと幕が 邪魔をしているようで それが どこに 誰が 作ったのかはわからない いつの間にか そこに存在するようで それが 自分と 外界とを遮っている 孤独 空気のような存在なんて いや…

暗夜行路

いくらこの先上ろうと 何が待ち受けてるというのか くるくる回る螺旋階段 めぐりめぐって 変わらぬ風景 いつかあると出口を信じ いつも駆けるその道を けれどいつまで その先は見えず あるのは闇ばかり 駆け上る 何かを信じ それとも無心で 棒のよう足を引き…

未来恐怖

明日さえあるか解らずに ただ 今のみを生きる それにどれほどの意味があろうか そんなものに 価値など見出せずに それでもなお生きるのはなぜ 夢 希望 見失ってしまったものたちよ 初めからそれは どこかにあったのか あったと勘違いしていただけなのか あっ…

花舞い散るときに

花が散るときに 流れるように歌いましょう 舞う花びらが 頭にそそぎ ふわり 隠してくれるでしょう あの花が散るように われが流した涙ひとすじ 頬についた 花びらが咲き 美しく彩られ あの悲しみを隠してくれるなら どんなによいことでしょう 枯れぬ悲しみ …

咽号泣

泣いても良いよって そういってくれてありがとう なんだか辛くて どうしようもなく 涙があふれそうだったんだ 何で泣きたいのかな それは 何で辛いのか よくわからないのと同じように 理由なんて 見つけられないんだ ただ独り 誰にも見られずに どこか片隅で…

願い事

願いをかけた 何に願いを? 誰かのように星に それとも別の何かに 僕は願った 何を願った? ただ何かに何もわからずに ただ幸せでありたいと 漠然と いいや贅沢に 幸福とまでは言わなくとも 幸せになりたいと 願わずにいたい 僕は不幸だろうか? そうだと 答…

消去

消してしまいたい 何もかも あるかも解らない過去も 今現在も やってくるかもしれない未来も 消えているのかもしれない 何もかも 今この現実さえ曖昧で 何がここにあるのか この両手からすり抜け 過ぎ去っていくようで 過ぎ去った 後にも先にも 何も残っては…

何処有

宝の山 隠した 宝の中 それは何か 大切なもの? それとも役に立たないもの? けれどそんな 役にも立たないものが 重要なものより いっそう恋しくて 隠された 山の中 探している 見つかるのか 見つからないのか 目的物もわからずに ただ作業をこなすのは それ…

埋没

真っ白透明な 空白と 真っ暗漆黒の 空黒と 何もないのと すべてが埋め尽くされたのは 否なるようで 似ている すべてが埋め尽くされていても 自分の居場所はなくて どこかに探しても 何もなくて 不透明で透けきった存在は 誰にも見つけられずに 放置されて ど…

一人暮らしして自立すること

仕事をはじめて少しした頃は、早く独り立ちしたいと思っていた。 それは数年間、願望としてだけれど、その願望をかなえるため仕事を頑張ってきたように思う。 今は家賃は入れているものの、殆どパラサイト状態にある。 そうして、その状態を受け入れてしまっ…

目覚めるとき

いざ起きなければならないという時間まで、まだ少しある時。 寝ているのか起きているのかわからない行ったり来たりするのもなかなかいい。 けれども、寝入りそうになった瞬間を目覚まし時計にたたき起こされるのは、少し気分が悪い。 だがその瞬間・瞬間見る…

自分と他人

自分は自分であり、他人は他人である。 そんなもの比較しても仕様がないのに、そうして比較して、落ち込んで、羨ましがって、自分を貶めている。 自分の価値を見いだせなくて、価値なんてあるはずもないと、どんな偉業をなした人にも、絶対に必要な人などい…

嫉み

普通に生活をしているような人が、羨ましくてしょうがない。その人が本当に何の悩みもなく生活しているかどうかは別として。 自分を理解してくれる人、そう望んでも、それが自分にも他人に対して不可能なように、自分に対しても叶えられないことだと頭のどこ…

呪文

まじないのように 繰り返えす文句 叶えたい 叶えたい 叶えたい 叶わない いくら繰り返したって 頭の中を回転するだけでは 何にも起こらない それでも気分だけはと思うけれど 呪文が絡まった糸のように 縺れ合い 縺れ合い 縺れ合い こじれていく 無意味な言葉…

寝通し

休日だったのでやはり寝通してしまった。 ずっと完璧に寝入ってしまっているわけではない。 布団の中ですごすのだ。 そのうちいくらかは実際に寝入ってしまっているだろう。 ただ何もしていたくないだけ。 その上体は結構気持ちがいいものだ。 何も考えず、…

いつからここに

気がつけばここに いつから留まっているのだろう 先に進まなければと いつからか焦っていた けれどそれに気づいたとき 自分はたたずんでいた 自分はどこへイきたいんだろう 本当にどこかへイきたいのだろうか もしかしたら どこにもイきたくないのかもしれな…

時は何も解決せぬと

干上がり ヒビ入った大地 潤いを持たぬは 何の所為? 何が潤滑を促すか 枯渇した器が その源泉を見出せぬ もともと無き物を 追い求めたところで なんとせんか

寂しい

寂しい 淋しい さみしい サミシイ って 心の奥底で どれだけ叫ぼうとも 誰かに 届くだろうか? 何かに 響くだろうか? ここには何もなく 叫んだ声は 反響せず ただ虚しく 内部をこだまするばかり どこかにいるの? 誰かがいるの? 自分を見てくれいるものが …

今はまだ 今はもう 

何もやる気のないひいが続く。 最近では、漫画の文字さえ追いかけるの億劫な日も多いくらいだ。 それでもたまには本を読まなければとmなかば強迫観念に刈られたようにあせらされることがある。 まだ読む時間はたくさんあるのかもしれない。 気が変わってし…

うつうつうつり

何もする気が起きなければそんな時はそんな時で良いのではないかとも思うのだが、それが続くと焦りがでてくる。 ただ、上手く動かない頭の中と身体とを目の前にどうしろというのだろうか。 時を待てば何とかなるのか。 待つべきか、手探りでも探すべきか悩む…

宿題

日記をほったらかしていると、嘗ての夏休みの宿題を思い出す。 最終日まで真っ白だった絵日記。 それが最後まで埋まることはなかった。 幼年の内は、始めの2,3日は書いていたように思う。 けれど年を経るにつれ決して書かなくなった物。 いずれにしても、一…

できることできないこと

空を飛ぶモノたちが 羨ましかった それを願っていたら そのうちの誰かが 空を飛ぶための 翼をくれた 身に付け 必死にはばたかせようにも 我が身が飛ぶ気配はない 周りでは次々と 空へあがってモノもいる けれど我は どれだけ時間がたとうとも 一向にその気配…